成人の受け口(下顎前突)の治療

成人での受け口の治療(下顎前突の治療)は他の先生方は下顎の切断により下顎を短くして治すのが一般的と思われていますが、下顎前突は上顎が小さいために下顎が出ているように見えるケースも少なくありません。

よって当医院では上顎を前方に出して治療する方法を積極的に行っております。

その理由として下顎を切断して短くする手術は全身麻酔による大掛かりな手術になり、2-3週間の入院を必要とします。一方 上顎を前に出す手術は日帰りでの手術で手術時間も1時間程の簡単な手術です。

また下顎の手術の場合太い血管、神経の近くの骨を切断するため30パーセントの確率で術後、下顎に神経麻痺などの後遺症が出るとも言われています。

よって上顎の手術は体への負担も下顎の手術に比べると比べ物にならないほど少ないことです。

但し上顎の手術後、特殊な器具を上顎に装着して毎日器具を回すなどの操作は必要です。

以下の症例は最近終わられた患者様の症例です。

前歯はかろうじて先端で咬みあっていますが、かなり下顎が出た症例です。ただ良く診ると上顎が後退しているのが分かります。

そこで上顎を手術して前と横に動かしやすくした後で上顎の前方牽引します。

下の写真にあるようにフェイスマスクと言う、装置で上顎を前に出すの1日10時間(寝ている時間を含めて)ほど行います。

すると上記の写真のように6ヶ月ほどで上顎が前に出てきます。

上顎の前方牽引をした後、上下の歯にブラケットという装置を歯に付けてワイヤーで歯並びを整えていきます。

歯列が大分綺麗に整ったところでフィニッシュです。

歯並びも整い、お顔のプロポーションも綺麗になりました。

下顎を引っ込めるより上顎を出して治すという治療は出来る場合と出来ない場合があります。

レントゲン写真などで骨格的な診断が不可欠です。

もしご興味あれば当医院では、随時矯正無料相談を行っております。

お気軽にご相談ください。


【浜松市の歯医者】 院長ブログ

患者様のお悩みを、日々の治療の症例を基にご説明します。